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「ネット証券4社共同プログラム 資産倍増プロジェクトは残念」ではない理由
ネット証券4社共同プログラム 資産倍増プロジェクトという施策があります。
このネット証券4社は、お客様の資産倍増を目指し、今後共同でさまざまなプログラムを実施してまいります。この企業の枠組みを超えた「資産倍増プロジェクト」に、ぜひご期待ください!

と唱われています。
具体的には、投信を販売する取り組みをしています。しかし、ここで販売される投信について批判的な内容をネットでいくつか見かけました。「投資家ではなく、ネット証券の資産倍増プロジェクトだ」などの揶揄もありました。議論はよいことですが、いかにもネット&投資家的な品性のなさには辟易します。
#ゆえにそうした場での議論には参加はしません。

確かに、若干高コストな面があるなどの指摘については一理あるかも知れません。
※それ以外にも色々意見あるかと思いますが、ここではコストでまるめて話を進めます。

この問題を考えるために、日常生活に置き換えてみます。例えばコンビニはスーパーと全く同じ商品を販売していますが、明らかにコンビニの方が価格が高いです。
だからといって、「コンビニは、利用者にとってコンビニエンス(便利)なのではなく、企業が利益をあげるのにコンビニエンスだ」と揶揄することはありません。コンビニが高いと思っても常識的に考えるなら「ちょっと高いよね」と言う程度ですし、高いのがいやならスーパーに行きます。
コンビニにはコンビニの、価格以外の優位性があります。その優位性を優位性と感じる人がいてコストを払っているわけです。
みんながスーパーしか使わなくなって、コンビニがつぶれてしまったら私は不便で仕方ありません。ですから、たくさんの人にコンビニを使って頂くことは必要なことだと考えています。
私は子どもの頃から、同じ物を買うなら、不人気だけど自分が好きな店で買い物をして、その店が少しでも繁盛するように心がけました。

「コストが高い=悪」ではありません。
ディズニーランドのチケットを買って遊びに行ったら、期待されるリターンは0円です。一方、オリエンタルランドの株を買えば、プラスも期待できます。では、チケットを買う人は馬鹿なのでしょうか。当然そんなことはありません。ディズニーランドで遊んで精神的な喜びや思い出などお金以外のリターンを得ています。

実例としても、私が相談を受けた富裕層の中には、毎月分配型について詳しく説明しても「それでも分配型がいい」という方はいらっしゃいます。「毎月振り込まれる」という喜びに対して、コストを払える、ということなのでしょう。

証券会社には、割安な商品を販売して頂くと同時に、しっかりと利益が出せる商品も販売して頂きたいと思っています。手数料が高めの商品でも、そこに価値を見いだしている人るなら、ニーズに応えているといえるでしょう。

ですから、今回の「ネット証券4社共同プログラム 資産倍増プロジェクト」における投信も、顧客ニーズがあるという判断で販売されたのでしょうから、今後、販売が伸びることを期待、応援していますし、もし売れなければまた違った投信を販売して頂ければと思っています。

追記1
もちろん基本は大事です。基本を学ぶ際は山崎元さんの本をお勧めします。


追記2
「金融の世界は、小売業界などと違って、合理的に考えるから前提が違う」という考え方もあります。
もし、合理的に考えることを是とするならば、「遅かれ早かれどうせ命尽きるし、そのときに何も持って行けないのだから、資産を増やすことなどに関心が行く時点で、無明。出家でもせよ」と考えるのがより合理的です。大切なのは、自分よりも合理的でない人を探すのではなく、自分よりも合理的な人もいることを理解し、多様性を認めることだと思います。
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