投資の相談から広がって、お金の問題、結婚の問題、DVの問題など様々な相談を受けます。
例えばある若い女性からのDVの相談。
殴られる。けどまた会ってしまう。それを繰り返している。
「会うのはやめなさい」
相談を受けた者は、それが適切なアドバイスだと考える。
だが、それは全く適切なアドバイスではない。
なぜなら、会わない方がいいということくらい、本人はわかっている。理性では。
しかし、会ってしまう。感情として。
理性と感情に矛盾が生じているから、悩みになる。
理性が感情に同意し「なんらかのメリットがあるから会う」と判断するなら、会っていて問題にならない。
感情が理性に同意し「会わない方がよい」と判断するなら、会わないだけで問題にはならない。
理性と感情に矛盾があるから、行動も矛盾したものとなる。
意味のないこと、自分のためにならないこと、周りの人にも迷惑を掛けてしまうことを繰り返してしまう。
自他共に不幸になる。
問題は本人の心の中にある。
問題を抱えた人に、
理性的なアドバイスしても解決にならない。
感情的に同情しても解決にならない。
大切なのは、どちらにもよらず、ただ相手の話を聞く。
「損切りができないんです」
「すればいいだけです」
違う。
問題を抱えた者にとって、一番重要なことは、つらさを理解してもらいたいということ。
その自己中心的で、他人への配慮ができない状況は、他人を遠ざける。本人は孤独に追い込こまれ、状況は悪化する。
本人の助けになりたいと思ったら、相手が望む範囲において、その自己中心的状態に適度に付き合うことである。
ほとんどの問題は、いずれ時間が解決してくれる。他人のアドバイスによってではなく、本人の気づきによって。
ただし、長く暗い森を抜けるまでの時間は、本人にとってつらい歩みである。
だから、その泥沼を一緒に歩いてあげる。
無理に励ますでもなく、非難するわけでもなく。
話しかけられたら、笑顔で返してあげる。
相談に乗るものは、心の強さが試される。相手を本当に想っているかが試される。
共に歩むことで、本人は一歩、また一歩と、森の外、陽のあたる場所へ向かうことができる。