2012.08.12 Sunday
ThinkPadとMacBook Airを比較
15年間、ThinkPadを使い続け、今年MacBook Airを購入しました。
現在、この2台をメインとして併用しています。原稿の執筆はThinkPad、ブラウジングはMacBook Airという使い分けです。
数あるノートパソコンの中でも最も優れた世評の両機を所有するということは、沖縄の瑠璃色の海を眺めた帰りに、旧軽銀座でアイスコーヒーを飲みに行くような、奢侈にふけた、贅沢に過ぎることであることはわかっています。しかし、すでに手にしてしまった以上、やるべきことは、使い勝手比べを書き記すのがものを書く者の責務であり、運命です。
まず両機を順に手にすると、重量差が印象に残ります。「漆黒の箱」と「白銀の板」では、視覚的には後者の方がずいぶん軽そうな印象を受けますが、全く以てそれに反し、200g程以上の差をもってThinkPadの方が軽量です。しかもこの軽さにも関わらず、すし屋のぶ厚いまな板と同じくらい丈夫で、壊れそうな様子を見せません。一方のMacBook Airは鞄に入れたまま床にドスンと置いた際の衝撃で、ペンチで捻られたみたいに角が曲がってしまいました。私の知人らの中にも少し悲しい顔をしながらどこかがまがったMacBook Airを使っている人は少なくありません。
蓋を開いてキーボードに触れるとそこにも違いがあります。MacBook Airのアイソレーションキーボード軽やかなタッチで女性に好まれそう。ただ、作家やプログラマのように大量に文字を打つ運命をづけられている人にとっては、ストロークがあった方が指への負担が小さいです。
それから、主に闇夜で使うならば、MacBook Airの光るキーボードの方が実用的かつ魅力的に違いありません。
カーソル操作はどうでしょう。MacBook Airのトラックバッド精度は秀逸です。それでも、TrackPointを打ち負かすには至りません。ThinkPadの特長ともいえるこの赤鼻は、カーソルを思ったところにピタッと合わせることができます。まるでロシア帽をかぶって特殊訓練を受けたスナイパーみたいに。
MacBook Airのトラックバッドにはもう大きな特長があります。BetterTouchTool等のソフトウェアを導入することにより、1〜5本の指のはじき方で、ほぼ全ての操作を実現できるようになります。ウィーンの指揮者にでもなったような気分で操れる爽快感は最大の売りと言えます。
足の上に乗せて使う人にとっては、廃熱処理も大切です。ThinkPadはこの点も手堅く処理しているあたり、重ねてきた技術というものを感じます。一方のMacBook Airの期待に違わぬものがあります。まるでこの成夏のようです。モーニングセットの目玉焼きを作るのには少し足りないかもしれませんが、両ももを汗ばませるには十分過ぎます。
この両者、実用性に着眼して判定を下すならば、ThinkPadに三本の旗が立ちます。しかし、芸術点というものがあるならば、MacBook Airが10点以外を獲得することはありません。4年前、ジョブズが封筒から取り出したあの瞬間の感動の余韻が、未だに世界を包んでいます。
確かに、ThinkPadのデザインも機能美をもっています。ただ、タイムマシンで未来から取り寄せたようなMacBook Airの鮮麗な造形と比較すれば、実直すぎる立方体は昭和の高級オーディオのような印象です。それを踏まえてか、新機種のThinkPadもX1では薄型の美しいデザインを採用しています。
甲と乙は付けがたく、これからも、敬意を持ってこの2台を使い続けたいと思います。
現在、この2台をメインとして併用しています。原稿の執筆はThinkPad、ブラウジングはMacBook Airという使い分けです。
数あるノートパソコンの中でも最も優れた世評の両機を所有するということは、沖縄の瑠璃色の海を眺めた帰りに、旧軽銀座でアイスコーヒーを飲みに行くような、奢侈にふけた、贅沢に過ぎることであることはわかっています。しかし、すでに手にしてしまった以上、やるべきことは、使い勝手比べを書き記すのがものを書く者の責務であり、運命です。
まず両機を順に手にすると、重量差が印象に残ります。「漆黒の箱」と「白銀の板」では、視覚的には後者の方がずいぶん軽そうな印象を受けますが、全く以てそれに反し、200g程以上の差をもってThinkPadの方が軽量です。しかもこの軽さにも関わらず、すし屋のぶ厚いまな板と同じくらい丈夫で、壊れそうな様子を見せません。一方のMacBook Airは鞄に入れたまま床にドスンと置いた際の衝撃で、ペンチで捻られたみたいに角が曲がってしまいました。私の知人らの中にも少し悲しい顔をしながらどこかがまがったMacBook Airを使っている人は少なくありません。
蓋を開いてキーボードに触れるとそこにも違いがあります。MacBook Airのアイソレーションキーボード軽やかなタッチで女性に好まれそう。ただ、作家やプログラマのように大量に文字を打つ運命をづけられている人にとっては、ストロークがあった方が指への負担が小さいです。
それから、主に闇夜で使うならば、MacBook Airの光るキーボードの方が実用的かつ魅力的に違いありません。
カーソル操作はどうでしょう。MacBook Airのトラックバッド精度は秀逸です。それでも、TrackPointを打ち負かすには至りません。ThinkPadの特長ともいえるこの赤鼻は、カーソルを思ったところにピタッと合わせることができます。まるでロシア帽をかぶって特殊訓練を受けたスナイパーみたいに。
MacBook Airのトラックバッドにはもう大きな特長があります。BetterTouchTool等のソフトウェアを導入することにより、1〜5本の指のはじき方で、ほぼ全ての操作を実現できるようになります。ウィーンの指揮者にでもなったような気分で操れる爽快感は最大の売りと言えます。
足の上に乗せて使う人にとっては、廃熱処理も大切です。ThinkPadはこの点も手堅く処理しているあたり、重ねてきた技術というものを感じます。一方のMacBook Airの期待に違わぬものがあります。まるでこの成夏のようです。モーニングセットの目玉焼きを作るのには少し足りないかもしれませんが、両ももを汗ばませるには十分過ぎます。
この両者、実用性に着眼して判定を下すならば、ThinkPadに三本の旗が立ちます。しかし、芸術点というものがあるならば、MacBook Airが10点以外を獲得することはありません。4年前、ジョブズが封筒から取り出したあの瞬間の感動の余韻が、未だに世界を包んでいます。
確かに、ThinkPadのデザインも機能美をもっています。ただ、タイムマシンで未来から取り寄せたようなMacBook Airの鮮麗な造形と比較すれば、実直すぎる立方体は昭和の高級オーディオのような印象です。それを踏まえてか、新機種のThinkPadもX1では薄型の美しいデザインを採用しています。
甲と乙は付けがたく、これからも、敬意を持ってこの2台を使い続けたいと思います。




