2012.04.24 Tuesday
リンク貼るだけで名誉毀損 高裁判決 - ブロガーが注意すべきこと
都内男性が「2ちゃんねる」にリンクを張られ名誉を棄損されたとして、控訴していた件で、2012年4月18日東京高裁から判決が出ました。
争点は「名誉棄損にあたる内容を書かなくても、名誉棄損にあたる内容が書いてある場所のタイトルとリンクを張るだけでクロになるか否か」です。
判決では「リンク先の内容を見せる意図があり、見る可能性を容易に想像できるため、内容を書き込むのと同様の意味を持ち、名誉棄損にあたる」との見方を示しました。
つまり「リンクを貼るだけもクロ」という判決です。
上記の案件では、今後民事で争うのか刑事になるのかわかりませんが、私の場合、ネット中傷の被害にあい犯人が有罪になった経験があります。否応なしに、名誉棄損に関する法律には人並み以上に詳しくなりました。今回の判決に対し、すでに様々な議論がネットにありますが、そのほとんどが的外れであり、高裁判決に対しては特に異論を挟む余地はありません。
もちろん被害者になるのは困りますが、それ以上に犯罪者にはなりたくないものです。
私たちは、日々ブログを書いたり、ネットで書き込みをする上で、どういったことをしてはいけないかついて抑えておく社会的責任があるでしょう。
例えば、ラーメン屋に入ってラーメンを食べたとします。その際に「こんなまずいラーメンしか作れないのはバカだ」と書いたら当然クロです。
「ラーメン作りの基礎がなっていない、勉強不足、素人以下」など、"バカ"等のそれ単体で中傷に該当する単語がなくても文章全体としてなど貶める内容ならばこれもクロになります。
単純に「おいしくなかった」いう書き込みであればシロかもしれませんが、それでも執拗に書いたり、あちこちの場所に書けばこれもクロになる恐れがあります。
言葉単位で判断するのではなく、「相手の社会的評価が低下する可能性がある」ならばクロなのです。
多くの人が誤解しているのは「事実を書いたのだからシロ」というものです。実際は、事実であってもクロです。刑法230条には「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、"その事実の有無にかかわらず"」と明記されています。また、「公益のため」という言いわけは通りづらいと認識しておく方が無難です。確かに「専ら公益を図る目的」であればシロですが、少しでも侮辱的な印象を与える表現が含まれるならば「専ら」ではなくなります。ビューやアフィリエイト収入を増やすことにつながるなら私益がからみます。自分が、専ら公益のために情熱を注いで批判できる人間か否かは、私たち自身ひとりひとりがよく理解しているはずです。
例外的に、ビジネスとして、プロレスでいうところのヒール役を演じるブロガーもいますが、それは優れた演者だからできるのであって、一般の利用者については、賠償金を求められたり、犯罪を犯すようなリスクを取るべきではないでしょう。
つまり、極めて単純な話で、小学生の時先生に教わった通り「悪口はだめ」ということであり、中学生の時日光の修学旅行で見た通り「見ざる、言わざる、聞かざる」であるべきだということです。
Facebookではほとんど中傷が見受けられないことからわかるように、私たちは何をすべきではないかを最初からよく知っているはずです。私たちがリンクすべきは、その善なる良心です。
※文中「クロ」という表現は「クロになる可能性がある」と読みかえて下さい(全員が逮捕されるわけではありません)。また法律に関する正確な知識、解釈は、弁護士にご相談下さい。
争点は「名誉棄損にあたる内容を書かなくても、名誉棄損にあたる内容が書いてある場所のタイトルとリンクを張るだけでクロになるか否か」です。
判決では「リンク先の内容を見せる意図があり、見る可能性を容易に想像できるため、内容を書き込むのと同様の意味を持ち、名誉棄損にあたる」との見方を示しました。
つまり「リンクを貼るだけもクロ」という判決です。
上記の案件では、今後民事で争うのか刑事になるのかわかりませんが、私の場合、ネット中傷の被害にあい犯人が有罪になった経験があります。否応なしに、名誉棄損に関する法律には人並み以上に詳しくなりました。今回の判決に対し、すでに様々な議論がネットにありますが、そのほとんどが的外れであり、高裁判決に対しては特に異論を挟む余地はありません。
もちろん被害者になるのは困りますが、それ以上に犯罪者にはなりたくないものです。
私たちは、日々ブログを書いたり、ネットで書き込みをする上で、どういったことをしてはいけないかついて抑えておく社会的責任があるでしょう。
例えば、ラーメン屋に入ってラーメンを食べたとします。その際に「こんなまずいラーメンしか作れないのはバカだ」と書いたら当然クロです。
「ラーメン作りの基礎がなっていない、勉強不足、素人以下」など、"バカ"等のそれ単体で中傷に該当する単語がなくても文章全体としてなど貶める内容ならばこれもクロになります。
単純に「おいしくなかった」いう書き込みであればシロかもしれませんが、それでも執拗に書いたり、あちこちの場所に書けばこれもクロになる恐れがあります。
言葉単位で判断するのではなく、「相手の社会的評価が低下する可能性がある」ならばクロなのです。
多くの人が誤解しているのは「事実を書いたのだからシロ」というものです。実際は、事実であってもクロです。刑法230条には「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、"その事実の有無にかかわらず"」と明記されています。また、「公益のため」という言いわけは通りづらいと認識しておく方が無難です。確かに「専ら公益を図る目的」であればシロですが、少しでも侮辱的な印象を与える表現が含まれるならば「専ら」ではなくなります。ビューやアフィリエイト収入を増やすことにつながるなら私益がからみます。自分が、専ら公益のために情熱を注いで批判できる人間か否かは、私たち自身ひとりひとりがよく理解しているはずです。
例外的に、ビジネスとして、プロレスでいうところのヒール役を演じるブロガーもいますが、それは優れた演者だからできるのであって、一般の利用者については、賠償金を求められたり、犯罪を犯すようなリスクを取るべきではないでしょう。
つまり、極めて単純な話で、小学生の時先生に教わった通り「悪口はだめ」ということであり、中学生の時日光の修学旅行で見た通り「見ざる、言わざる、聞かざる」であるべきだということです。
Facebookではほとんど中傷が見受けられないことからわかるように、私たちは何をすべきではないかを最初からよく知っているはずです。私たちがリンクすべきは、その善なる良心です。
※文中「クロ」という表現は「クロになる可能性がある」と読みかえて下さい(全員が逮捕されるわけではありません)。また法律に関する正確な知識、解釈は、弁護士にご相談下さい。



