お笑い評論

お笑い大好き 新田ヒカルによるお笑い評論です。
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M-1 笑い飯優勝の是非
昨年で最後となったM-1グランプリの優勝は笑い飯でした。しかし、「スリムクラブの方が面白かった」という意見が多数あったようです。確かに、2本目に関して言えば、その意見に賛成です。私は、それでも笑い飯が優勝で正しかったと考えています。
なぜなら、賞というのは、歴史を持つほど、次の2つが考慮されるようになります。
1.これまでの実績、功績
2.受賞者への影響、その分野の影響
例えば、2004年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを受賞したのはマイケル・ムーアの「華氏911」でした。審査員特別グランプリはパク・チャヌクがメガホンを取った「オールド・ボーイ」。映画ファンならば、作品の面白さを単純に比較したならば「オールド・ボーイ」に旗を上げる人は少なくないでしょう。にもかかわらず、「華氏911」が獲ったのは、ムーア監督のこれまでの実績、志、時代背景、社会的影響などが考慮された結果です。当事者も、映画ファンもそれを十分に理解し受け入れているから、「オールド・ボーイ」の方が面白かったという議論にはならないのです。それが、カンヌの器であり、民度です。
M-1は、わずか10年とはいえ、お笑いという分野でかつてないほどの重みを持つことができた賞です。過去の優勝者はすべて相応しい芸人ばかりでした(ただし第8回、第9回は除く)。
こういったM-1の存在感と、M-1に対する笑い飯の功績などを総合的に考えて、今回の受賞は正しかったということになります。
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